未経験からフロントエンドエンジニアに転職して1年経った感想

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早いもので、現在の会社にフロントエンドエンジニアとして転職してから1年経ちました。

色々ありましたが、ドロップアウトすることなくWebの世界で生き延びています。ここらでここ1年の振り返りでもしよう、と思ってこの記事を書いています。

Web業界に来る前の私のスペック

  • 1994年生まれ
  • 学歴は大学院卒で、専攻は生物系
  • 新卒でメーカーの研究職に就職→行政系の職場に転職
  • 2020年のはじめごろからWebの勉強をはじめた

Webの勉強(マークアップやプログラミング)の勉強をはじめたきっかけは本当に些細なことでした。

当時転職したはいいものの新しい職場や仕事内容がしっくり来ず、何か変化を起こさなければ…!という焦燥感から闇雲に手を出したうちのひとつがWebだっただけです。きっかけはそんなものでしたが、Webの面白さに気付き、自分に向いていると思い、これを仕事にしたい!とも思ったのでWeb業界で就職するべく真剣に勉強するようになりました。

そして2020年の夏ごろから就活をして、10月に現在の会社に最初は業務委託で、のちに社員として採用されるにいたりました。

現在の仕事内容

私が勤務している会社はWeb制作会社で、Webサイト制作が主な業務です。

私は主にコーディングを担当しています。

肩書はフロントエンドエンジニアですが、どちらかというとマークアップエンジニアですね。使用技術としては、HTML、CSS(Sass)、JavaScript、Vue.js、WordPressなどWeb制作よりのものが多いです。

Web業界で1年働いた感想

意外と最初から戦えた

未経験からWebの世界に参入した方の記事を読むと、「わからないことが多くて大変」とか、「独学した知識では歯が立たない」といった感想を持たれる方が多いようです。

私もご多分に漏れず、最初は全く業務についていけなくて…

とはなりませんでした(!?)

むしろ、最初からある程度戦うことができました(笑)

これは何も私がつよつよだったからではありません。

当時、会社のWeb部門は出来立てほやほやで、会社としてのWebの知見や人材はほぼゼロでした。そんな状況なので、入社当時私に求められるレベルはそれほど高いものでもなかったのです。

また、私は未経験からの入社ではありましたが、多少はWebの知識を持ち合わせていました。なので、私がちょっとしたことをするだけで「こいつ…できる!」みたいな空気になっていたんですよね。

と、まあこんな感じで私の場合はそこまで苦労したわけではなく、意外にも好スタートを切ることができました。もちろんこれはたまたま運が良かった(?)だけで、必ずしもよいことだとも言えないと思いますが。

納期や工数の重要性

とまあ幸先のよいスタートでしたが、一方で就職してから初めて意識し出したこともあります。

一番大きなものは納期工数でしょうか。

趣味でプログラムを書いているだけなら、当然納期はありません。予算も別に関係ありませんし、工数(時間)がいくらかかろうと少なくとも自分以外には関係ありません。

一方、それを仕事としてやるときは当然それらを意識する必要があります。

受託制作ならお客さんと納期の約束がありますので、それを守らなければなりません。案件によってはタイトなスケジュールになってしまい、残業や休日出勤で間に合わせることもあります。また、案件では当然お客さんからお金を貰うわけですが、制作に工数がかかりすぎると会社の利益もその分減るわけです。つまり、なるべく工数をかけずに仕事を進めなければいけません。

こんなことは言われるまでもなく当然のことなのですが、私は就職するまでに全く意識したことがなかったので、最初は結構戸惑ってました。今はなんとかそれらを秤にかけつつ、仕事を進められるようになってきました。

ただ未だに工数の見積もりは苦手ですねー。

チームで働くということ

会社で働けば当然チームでひとつの案件なり業務なりに取り掛かることになります。

一人でしこしこプログラム書いているときは気にすることはないですが、やはり人とのコミュニケーションは大切です。業務上の連絡をするためというのももちろん重要ですが、より良いチームにするため、お互いが働きやすい環境にするためにも重要なんですよね。エンジニアだから黙って無愛想にコードさえ書いてりゃいい、というわけにはいかないわけです。

そういったことも就職して初めて意識し出したかなぁと思います。

良かったこと

やはり一番は好きなWebや技術で仕事ができていることですね。

納期に追われたり、技術的なことで躓いたりと色々大変な面はありますが、でもやっぱりWebは楽しいです。この業界に来てよかったな、と思っていますし、仕事に対して初めて前向きになれたというか、やりがいみたいなものを持てるようになりました。

Webの世界に行くと決めた過去の自分に心の底から感謝したいですね。

不満なこと

でもやっぱり不満なことは結構あります。

  1. 残業が多めなこと
  2. 仕事で使う技術と自分の興味のある技術のギャップ
  3. 職場に技術の面での師匠がいない

ここらへんは不満ですねー。

1について、業界の風潮として勤務時間が長くなりがちなのは承知の上なのですが、やっぱり自分の時間も大切にしたいです。

2について、自分はモダンフロントエンドに興味があるんですが、仕事では基本WordPressでサイトつくってたまにVueをちょろっと使う、といったことが多いです。Reactとか使って思いっきりJavaScript書きてーなーと思っているんですが、仕事上ではなかなかそういう機会には恵まれていません。

3について、今のところ自分が社内で一番技術に詳しい人、みたいになってしまっており、目標にしたい人や色々盗んでやろうと思える人が身近にいない状況です。もっと自分の技術力を上げていきたいと思っていますから、現在の状況はあまり好ましくないと考えています。

とはいうものの、転職の予定は特になく、もうしばらくは今の会社にいると思います。次のステージに進まなければ、というはっきりとした自覚が自分の中に芽生えたら、新しい環境を求めて…ということもあるでしょう。

人生は続く、Webも続く

つらつらと取り留めもなく思ったことを書いてみました。

上にも書いた通り、この業界に来て本当に良かったなーと思います。

勉強の喜び、仕事の楽しさを思い出させて、気付かせてくれたWebにはとても感謝しています。1年はあっという間でしたが、人生はこれからも続きます。Webの発展もさらに続くでしょう。私もそのスピードに負けず、Web業界の一員として頑張っていこうと思います。