『達人プログラマー(第2版) 熟達に向けたあなたの旅』の感想
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良いプログラマーになるためのTips集といった感じの本です。以前購入したまま積読していたのですが、ようやく消化しました。
全体としては理にかなったことが書かれていると思います。しかし、トピックが多岐にわたること、それ故に1つのトピックに対する分量が多くないこと、抽象的な説明から具体的なコードの紹介まで抽象度の幅が広いことから、ややまとまりを欠いている印象を受けました。もっとも、そもそも本書はTipsを書いたメモ書きが元になっているらしいので、多少まとまりがないのも仕方ないかなと思います。
今でこそ「良いコードを書くためのコツ」みたいな本はたくさんありますが、本書の第1版が出版された当時は少なく、その意味で本書は画期的だったんだと思います。ただ、後発の本にはテーマを絞ったものも多く、例えば命名に関してはリーダブルコード、設計やリファクタリングに関しては良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門があります。本書の歴史的な価値は承知の上ですが、テーマが絞られている分、こうした後発の本の方が読みやすく学びも多いように感じました。
あと、訳文がやや読みにくく感じました。正しい訳ではあると思うのですが、すっと頭に入ってこない文章というか。ただ、他のレビューを見ても訳についてコメントしている人は少なかったので、好みの問題か、単に私の理解力の問題かもしれません。
名著ではあると思いますが、今読むべきかと言われると手放しではおすすめできない本でした。読んで損はないと思いますが、同じ時間をかけるなら後発の同種の本を選んだ方がいいんじゃないかな、と思います。