『改訂新版 これからはじめるReact実践入門 コンポーネントの基本からNext.jsによるアプリ開発まで』の感想
公開タグ:改訂新版 これからはじめるReact実践入門 コンポーネントの基本からNext.jsによるアプリ開発まで
Reactの基礎からNext.jsによるアプリ開発までを一冊でカバーする入門書です。最近React触ってないなーと思ったので、リハビリとReact 19へのキャッチアップを兼ねて読みました。
実践入門と銘打っているだけあって、内容は網羅的でボリュームもあります。JavaScriptの解説もありますが、基本的にはJSに慣れていることが前提の本です。また、モダンフロントエンドのライブラリやフレームワークを何かしら触った経験がないとやや敷居が高いでしょう。もっと簡単な入門者向けのReact本は他にもあるので、全くの初心者はそれらで入門してから本書に進んだ方がよいと思います。
「改訂3版JavaScript本格入門」をはじめとする執筆実績多数の著者だけあって、文章は平易で読みやすいです。React 19まで対応しており、テストやTypeScript、Next.jsといったReactの周辺技術も取り上げています。これ1冊で現行のReactとその周辺技術をざっとキャッチアップできそうです。ただし、あくまで一通りの紹介という程度のボリュームなので、それぞれの技術に習熟するにはまた別のリソースが必要だと思います。
とまあかなり満足度の高いReact本だったのですが、一点微妙だなと思ったのは紹介されている周辺ライブラリとその説明です。例えば、バリデーションライブラリとしてyupが紹介されていますが、現状はzodの方がよく使われている・推奨されているように感じます。スタイリングの方法として紹介されているCSS-in-JSライブラリのEmotionも同様です。ランタイムのオーバーヘッドやReact Server Componentsとの相性の悪さから、新規には採用されづらくなっています。さらに言えば、CSS-in-JSという手法自体の人気も一時期よりかなり下火になっている印象です。フロントエンドは特に流行り廃りが激しい分野です。具体的な使い方よりも、そのライブラリがどんな課題を解決しようとしているのか、そしてその課題が従来どう解決されてきたのかを紹介した方がよかったのではないでしょうか。
不満点は多少あれど、優れたReact本だったので読んでよかったです。私のようにReactに再入門したい人や、最新のReactにキャッチアップしたい人にはおすすめです。